ニンジンの育て方

科目

セリ科ニンジン属

生育適温

20℃前後

特徴

涼しい環境を好むが、幼苗時は高温にも比較的強い。種は吸水力が弱いため、発芽率を上げるために種まき直後からしっかりと保湿することが大切。

 

作業カレンダー

●スタート:種から
●栽培日数:単根種で約80日、長根種で約140日


栽培STEP
STEP

土の準備・ウネ立て

植え付けの2週間以上前に苦土石灰、1週間前に完熟堆肥・化成肥料を入れ、クワやスコップで深さ20~25cmまでよく耕し、石などの異物があれば取り除く。

2~3日放置して土が馴染んだら、幅60cm×高さ10cm程度でウネを立て、穴あきマルチをしておく。


Point

▼肥料の目安量(1㎡あたり)
・苦土石灰 約100g
・完熟堆肥 約3kg
・化成肥料 約100g

STEP

種まき(点まき)

土づくりを終えたら、1つの穴に4粒ずつ、0.5cmほどの深さで種をまく。
土を軽く被せて手のひらで表面を押さえ、少し多めに水を与える(※ただし、種が流れないよう、ジョウロで優しく与える)。



5~10日で発芽するが、それまでは乾燥しないようにこまめに水を与える。
※頻繁な水やりが難しい場合、不織布や藁を表面にかけ、保湿しておくとよい。

Point

 発芽適温:15℃~25℃前後

STEP

間引き

間引きは次の2回に分ける。
(1) 本葉が1~2枚出てきたら、丈夫な芽を1つの穴あたり3本残して間引きする。
(2) 本葉が5~6枚の頃に2回目の間引きを行い、最終的に1つの穴に1本の芽が残るようにする。


STEP

追肥と土寄せ

2回目の間引きの後、マルチの裾を上げてウネの肩に化成肥料(約50g/1㎡)を追肥する。

このとき、育ったニンジンの肩が出ていたら、軽く土を寄せておく(根が日にあたると緑になってしまうため)。

STEP

収穫

種まきから100~120日程度で根の直径が3cm程になり、収穫適期となる。
葉の付け根を持って引き抜く。