小玉スイカの育て方

科目

ウリ科スイカ属

生育適温

25℃前後

特徴

高い気温と強い光、水はけのよい土壌を好む。元肥の窒素分が多いとツルが伸びすぎて実りが悪くなるため、控えめにする。

 

作業カレンダー

●スタート:苗から
●栽培日数:約60~70日


栽培STEP
STEP

土の準備・ウネ立て

植え付けの2週間以上前に苦土石灰、1週間前に完熟堆肥・化成肥料を入れ、クワやスコップでよく耕し、2~3日放置して馴染ませる。

土が馴染んだら、水はけをよくするために高さ15cm、幅90cm程度でウネを立て、黒マルチをしておく。


Point

▼肥料の目安量(1㎡あたり)
・苦土石灰 約100g
・完熟堆肥 約2kg
・化成肥料 約50g

STEP

苗の植え付け

土づくりを終えたら、苗を植え付ける。植え時の苗は、本葉が4枚程出ているもの。

大きく育つため、複数植える場合の株間は80cm以上と広めにとってマルチに穴をあける。
土を崩さないようにポットから苗を取り出し、水はけをよくするため浅く植え付ける。


STEP

苗を保湿する

初期の生育を促進するため、植え付け直後から市販のホットキャップを被せる(もしくは、透明ビニールでトンネルを作る)。


STEP

摘芯・仕立て

本葉が6枚ほど出てきたら保湿設備は外し、合掌式の支柱を立て、ネットをかける(参考リンク参照)。

中心のツルの先端を摘み取り(=摘芯)、その下の子ヅル3本をそれぞれ支柱に麻ひもで誘引する。



STEP

人工授粉

花が咲き始めたら、受粉を手助けする。
スイカには雄花と雌花があり、実になるのは雌花。早朝に雄花をツルから取って花びらをめくり、雌花の雌しべに花粉をこすりつけて人工授粉を行う。



▼ 雄花



▼ 雌花


STEP

追肥

追肥は次の2回に分けて行う。
(1) 子ヅルが50cm程度に伸びてきた頃。
(2) 実がつき、卵大になった頃。
それぞれ1株あたり化成肥料50g(一握り)を、株元を囲うように土に混ぜる。

STEP

実の成長補助と収穫

開花後40日前後で果実から伸びる巻きひげが茶色くなると、収穫適期。

それまでは防虫ネットなどで果実を包み、ハンモック状になるように支柱に結びつけて支える。